『答えはすべて本に書いてある』川上徹也
この本のように、人生の悩みを解決する本を紹介した本というのはいくつか知っているが、この本はその解答例となる本がビジネス書や自己啓発だけでなく、小説やエッセイ、漫画本など様々な本が紹介されているのが非常に面白い。
例えば最初に紹介される「自分が嫌になる時」の解決本として紹介されているが『超訳 古事記』である。いきなり古事記である。普通ならもっと自己啓発本を紹介すると思うが、ここでの不意をついた本の紹介に、この後もどんな本が紹介されるのだろうかとワクワクしながら読むことができた。
そしてこの本は見事にそのワクワクに応えてくれた。
例えばそのあとに「仕事に行き詰まったととき」として紹介されている本が『ソープランドでボーイをしていました』である。まだ読んだことが無いので本当に仕事で行き詰まったときに回答をくれる本なのかどうかはわからないが、とりあえず読んでみようか? という気持ちにはなる。
ビジネス書や自己啓発本に飽きたよという悩める人には(ビジネス書や自己啓発本を読んでもまだ悩めるということ自体、ダメなような気がするのだが・・・)、ぜひ読んでみてもらいたい1冊である。
以下はこの本で紹介されて気になった本をピックアップしてみた。
■大勢の人の前でしゃべるのが苦手な場合
■仕事での雑談が苦手な場合
■もっと魅力的になりたい場合
■第一志望の会社に入社できなかった時
■上司から「お前には自分の考えがないのか?」とよく言われる場合
■人生をやり直したい場合
■自分が下した決断が本当に正しかったのか、いつも悩む場合
■仕事が楽しくない場合