『読んだら忘れない読書術』樺沢紫苑
最近また読書術に関する本が本屋で増えてきています。一時期読書術に関する本をかなり読み、この手の本はもう十分だと思っていたのですが、やはりこうやって本屋に読書術に関する本が出てくると、どうしても手に取りたくなってしまいます。
この本もそんな気持ちで読んでしまった一冊。
特にこの本を選んだ理由としては、「読んだら忘れない」というフレーズでした。
以前読んだはずなのに全く覚えておらず、ずっと読書記録を付けているクラウドサービス「メディアマーカー」に入力して、初めて以前に読んだことがあるんだと自覚することがあります。
これでは本当に無駄な読書になってしまっているので、読んだのであればある程度は覚えておきたい。そんな願望が自分の中にありましたので、この本のタイトルはまさに渡りに船でした。
覚えていない、つまり「記憶」に残っていないということは、それは「知識」としてあなたの中に定着していないということ、もっといってしまえば、その読書は何の役にも立っていない、ということと同じなのです。
そういったことは避けたい!! そのためにはどうすれば良いのか?
この本では2つのキーワードを挙げられています。
「アウトプット」
「スキマ時間」
では、まず最初の「アウトプット」
こちらについて筆者は以下の4つを行っているそうです。
①本を読みながら、メモを取る。マーカーでラインを引く
②本の内容を人に話す。本を人に勧める
③本の感想や築き、名言をFacebookやTwitterでシェアする
④Facebookやメルマガに書評、レビューを書く
以前であれば、「ブログやホームページに書評を書く」ということがポピュラーだったのですが、今はFacebookなんですね。確かに今だとSNSの方が反応やリアクションも多いので、そちらの方がやる気が出る可能性が高いです。とにかくアウトプットを心がけた読書(インプット)であれば心に残りやすいです。
そして2つ目の「スキマ時間」
こちらはへんに時間が余ったような状態で読むよりは、スキマ時間という制限時間がある方が記憶力が高まるといいます。さらに人間の集中力を考えると、長時間よりもスキマ時間くらいの方が良いからという理由だそうです。
この本では、上記の2点を踏まえてどうやって読んでいくのか? ということも書かれているんのですが、そこは是非この本を読んで学んでいただければと思います。
あと、私がさらに知りたかった部分がこの本に書かれていました。
それが電子書籍リーダーでの読み方です。
Kindleやkoboなどの電子書籍が増えてきており、自分でもここ数年書店で本を買うことがなくなり、その分電子書籍での購入が増えてきています。ただ電子書籍で気になるのが、読むことは増えたけど、読むスピードが速くなったことにより、本の内容について覚えていないケースが増えていました。
そのため是非この悩みについて解消できればと思い、「電子書籍リーダーでの読み方」の項目について特に注意深く読んだのですが、その回答は以下でした。
「ハイライト」機能を使うこと。
「ハイライト」機能によって、手でなぞるだけでラインを引くことができます。これが、非常に便利です。カラーに対応した端末であれば複数の色を選べ、またハイライトした部分を一覧にして、「名言集」のように見返すこともできるので、復習も簡単です。
本を読み終わった後に、ハイライト部分だけを1分ほどで読み返してみる。それだけで、「アウトプット1回」に相当します。
ハイライト機能を使うと、そこに目がいってしまいよくないと思っていたのですが、逆でしたね。ハイライト機能を使い、それを一覧で繰り返し見ることで読んだ内容を忘れないようにする。これは今後もどんどん活用していこうと思います。