本田直之 『レバレッジ・リーディング』
ビジネス書を読むための読書術。2006年に刊行された本であり、当時のビジネス書ブームの火付け役にもなった一冊です。
私もこの本を読んでせっせとレバレッジメモを作り、ブログを書いていた思い出が蘇ります。
今回、たまたまAmazonの電子書籍読み放題「Kindle Unlimited」を見ていたら、この本があったので懐かしさを感じながら再読しました。
この本のポイントは3つ
- 一つの本を何回も読むよりも、多くの本を読む
- 目的意識を持って自分に必要なところだけを読む
- ポイントに線を引きパソコンに入力。まとめた物を常に持って読み返す
順番に見ていくと、1についてはこの本の最初にこう書かれています
本書では「累積効果」ということを重視します。わたしのよく利用する書店では、一カ月に書店に新たに並べられるビジネス書の新刊は五〇〇冊にもなるといいます。もちろん、それ以前に出された膨大な既刊書もあります。これらすべてを追いかけるのは不可能ですが、同じテーマについて複数冊の本を読んだり、常に新しい本から情報を得ることで、いろいろな著者の考え方が把握できるようになります。こうした中から、自分に合ったものを選び出していく、といったところにも多読のメリットはあります。
自分もこの考え方には賛成で、ある事について書かれた本も著者が異なれば違う角度からの考え方が学べますし、また事例なんかも全く異なるので、頭に入りやすいかなと思います。
ちなみに本田さんはすべての本を何回も読むなと言っている訳ではないです。ビジネス書として長いこと読み継がれている本、例えばデール・カーネギーの『人を動かす』や、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』などは何回も読むべきだと。
2番目については
常に目的意識を持って、いらないところは切り捨てる読み方をすると、一冊の本を短期間で読み終えることができるので、どんどん本が読めます。必要な情報だけが入ってくるし、次々に新しい有益な本を読むことができます。つまり、情報の取捨選択能力がアップしたわけです。
本を読む前に、「この本から何を学ぶか」とはっきりさせておく。そうすれば重要なポイントがよく目に入るし、余計なところを読まずにすむ。
と言うことのようです。
とにかく目的意識を持って効率よく読書することがポイントだと。
3番目はやり方としてこう書かれています。
ポイントに線を引き、ページの角を折る。読みながら考えたことは、どんどん書き込む。
ただパソコンに入力して、A4判サイズのコピー用紙にプリントアウトするだけです。それをいつも身につけて、折に触れて読み返します。しかも、現在の自分に合ったところのみを読むことにしています。電車がホームに入ってくるのを待つ間、タクシーに乗っている間、アポイントの相手が現れるまでのすき間時間などに取り出して読みます。
折に触れ読み返す本は、何冊かあってもいいでしょう。しかし基本的に、一度読んだ本はもう読みません。読むとしたら、メモの形で読みます。
この本が書かれた当時では、パソコンでポイントとなった箇所を入力して、それをプリントアウトして持ち歩くことを進めていますが、その後出た『レバレッジ・リーディング 2.0』では、クラウドサービスをEvernoteを活用して、そこにどんどん入力して、それをスマホで読むことを勧めています。
当時、自分はその方法ですでにやっていたので、「おっ! 俺も本田さんに追いついたかな」なんて思ったものでしたw
以上、久しぶりにこの本を読んでまたレバレッジメモを始めようと思いました。そしてFacebookやInstagram、TwitterなどのSNSやっている時間があるのなら、その時間をレバレッジメモを見る時間にしないとなぁと。
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