アラフィフからのゼロ・リセット

遂に人生折り返しの50歳になりました。これまで以上に楽しい人生を過ごしていきたいなと願いつつ、自分の趣味のことや、思ったこと、経験したことを書いています。

『SONY 平井改革の1500日』

 今年、16年の春にソニーが黒字化になったという記事を読み、「平井社長になってから全く成果の出ておらず、幾多にもおよぶ予算の下方修正で、すっかり見放されてしまっているような感じのあったソニーが、どうやってうまく復活できたのであろうか?」と少なからず思っていました。

その復活劇の内幕を描いたのがこの本になります。

 

なぜソニーは復活できたのか?

 

この本を読んで私が思ったのは「指揮官が代わったから」
平井社長はそのままですが、その下につく副社長が吉田憲一郎氏になったことが一番のターニングポイントだと思います。


指導権のある人が変わることで会社が変わるという例は、日本航空を救った稲盛和夫氏などが有名ですが、この本を読んでいると吉田副社長も少なからず、その素質がある人物なのではないか? と思わずにはいられませんでした。

 

では、吉田副社長はどうやってソニーを復活させることができたのでしょうか?
具体的な内容となるとソニーは色々な部門や製品がありますので、それらを紹介していくにはかなりのボリュームが必要となります。まさにこの本が331ページに及ぶボリュームのある本になったのは、それらを細く紹介してくれているからなので、気になる方は是非この本を読んでみてもらいたいと思います。

 

ここでは、吉田副社長がどのような心構えでもってソニーの経営を引っ張っていったのかだけを紹介させていただきます。

 

「トップマネジメントの仕事はソネット時代から3つしかないと考えている。方向性を出すこと、そして責任を取ること。最後は人事。他は大体、人に任せる。考えなければならないことはたくさんある」

 


他にも私の心に残ったソニーキーマンの言葉は以下の二つです。

 

サムソンに勝ったインド法人社長の玉川勝の営業手法


「販売の基本動作とはごく簡単に言うと、正しい商品を、正しい価格で、正しい販路に流し、正しいお店の場所に、正しい状態で置く。それだけ」

 

ソニーモバイルコミュニケーションズ社長兼CEO 十時祐樹 の物作りの考え


「モノからコトへ発想を変える。何を解決し、何を経験させるか。ここから考えてデバイスを作り上げる」

 

SONYの復活と言っても昔に比べるとまだまだです。特にコンシューマ製品は完全に海外勢にやられてしまっています。つい先日も棚を整理しているとカセットウォークマン、MDウォークマンと懐かしいSONY製品が出てきました。昔はSONY製品が憧れの製品だったんだよなぁと改めて思いました。ぜひあの頃のソニーになって欲しいと思います。

 

SONY 平井改革の1500日

SONY 平井改革の1500日