習慣を変えれば人生が変わる
はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる。
ジョン・ドライデン(イギリスの劇作家、評論家)
人は約40%の行動を毎日繰り返すので、私たちの存在も、私たちの未来も、習慣によって形作られると言える。だからその習慣を変えることが人生を変えることにつながると著者は言います。
では、どうやって習慣を変えることができるのか? それがこの本のテーマとなっています。
まず、人は以下の4つのタイプに分かれるそうです。
・アップホルダー(約束を守る人)
・クエスチュナー(疑問を持つ人)
・オブライジャー(義務を果たす人)
・レブル(抵抗する人)
そしてそれぞれのタイプにより習慣の変え方も異なるそうです。
だから、誰々はこうやって習慣を作り上げたからと言って、自分も同じよう出来るとは限りません。まずは自分のタイプをしっかりと把握し、同じタイプの人が作り上げた方法から学ぶのが一番良いでしょう。
この本ではこの後、色々な習慣の変え方をわかりやすい例をあげながら紹介してくれていますが、その大きな柱として以下の4つの行動が挙げられています。
①測定する
②土台を固める
③予定にいれる
④責任をつくる
レブルには「③予定にいれる」は向いていないようですが、基本は以上の4つとなります。
では、逆に良い習慣を破壊する原因としては何があるのか? この本ではそれも取り上げられております。
以下の10個は注意する点として誰もが覚えておくことで、今後も良い習慣を継続させることが出来るでしょう。
①「良いこと」をした見返りに「悪いこと」を自分に許す
例)今日はこれだけ仕事をしたのだから、おいしいワインを一杯飲もう
②先延ばし
例)明日からダイエットするから、今日は何を食べても平気
③行動を2つ並べて、どちらか1つを選ばないといけないような気持ちにする
例)今は色々と立て込んでいるから、落ち着いてから予約を取ろう
④「どうしようもない」と思い込む
例)今の状況では、とても良い習慣を続けられそうにない
⑤誘惑から逃げようとせず自ら屈服する
例)仕事の前に15分ゲームをしよう。・・・よし、あと15分だけ延長しよう
⑥カウントしない
例)酒は一切やめた。週末に友達とでかける時は別だけど
⑦根拠のない決めつけ
例)いつか必要になるから取っておこう
⑧他人のため
例)この習慣を変えれば、きっとイライラして家族から文句を言われる
⑨開き直り
例)特別な機会なのだから、お祝いすべきだ
⑩1枚のコイン
例)たった1杯のビールがなんだっていうんだ?