齋藤孝さんの『思考を鍛えるメモ力』
最近仕事でミスや漏れが増えてきたので、なんとか直さないといけないなと思って手に取ってみたのがこの本でした。
まずメモ力も初級、中級、上級とあると言います。
初級→相手の言葉をメモする
例)箇条書きので書いていく
チェックボックスを作る
中級→自分の意見・感想などを書き留める
上級→自分のアイデア、発見を生み出す
そしてこの上級クラスをこの本では「鬼のメモ力」と呼んでいます。
その「鬼のメモ力」ですが、過去の事例で言えば坂本龍馬が船の中で今後の日本をどうしていくかを書いた「船中八策」や、レオナルド・ダヴィンチのノート。他にも吉田兼好の『徒然草』、清少納言の『枕草子』、松尾芭蕉の『奥の細道』、そして現代で言えば滝沢カレンのInstagramも「鬼のメモ力」なんだよと著者は言います。
では、その「鬼のメモ力」のポイントとなるところですが、いくつかある中で個人的に使えると思ったのは以下になります。
- どんなことでも文字やイラストで書き留める
- 事前準備のためのためのメモを用意する
- 自分の考えを箇条書きでメモするクセをつける
- 要点をメモして、自分の思考を肉付けしていく
- 仕事のミスをなくすにはメールやメモで文章として伝える
自分が思っていたのとは少々違った内容のメモ術の本でしたが、これはこれで新たな発想や思考を高めるためには必要な内容で勉強になりました。
最後に著者の齋藤孝さんが書かれていたことを。
「メモってなんだっけ?」「何のためにメモするんだっけ?」と聞かれたら、記録のためでも、あとで見るためでもない。「 本質をつかまえる力を磨くためです」 と言い切ってください