「情報」という言葉を聞いて思い出すのが、地方と首都圏での情報量の違いです。
スマホでどこでもインターネットに繋がり、宅配便の発達でどこでも翌日には物が届くようになった社会なので、地方に言っても特に情報に困ることはないと思っていました。
しかし地方に単身赴任をした時に感じたのは、確かに自分が必要とする情報を取りに行くのは首都圏でも地方でも同じですが、自分が関心のない情報の降りてくる量が首都圏と地方でかなりの差があるということです。
例えば首都圏であれば、通勤は電車やバスと言った公共機関を使う人がほとんどだと思います。電車に乗ると吊り革広告にいろいろなことが書かれていますし、窓の外を見ればいろいろな看板や建物、人々を見ることが出来ます。
しかし地方だとほとんどが車通勤です。同じ道を走り、同じ局のラジオを聴く。
すると日々に浴びる情報量が少しづつ違ってきて、それが1年を通すとかなりの情報差になります。
なので、若いうちはやはり地方より首都圏に出てきてたくさんの情報を浴びた方がいいなぁと感じたものでした。
さて、今回紹介するのはホリエモンの情報をテーマにした本です。
タイトルからも分かる通り、今の時代「情報弱者」ではいけない。未来を見抜けるようになるには情報を得なければいけないと言います。
ちなみに「未来を見抜ける」と言っても、未来には
・相対的未来
・絶対的未来
があり、情報を検索して、所持し、処理して見えるのは「相対的未来」だと言います。
ちなみに「絶対的未来」とは「明日の為替レート」や「試合の結果」など。
「相対的未来」とは「コンビニの将来の姿」であったり、「今後の日本の姿」などです。
そのために必要な情報との付き合い方、インプット&アウトプットの方法、情報についての考え方、意識、スタンスが書かれているのがこの本になります。
この本の中ではいろいろなエピソードも書かれていますが、自分が非常に関心を持ったのがSNS、トークアプリの「755」のユーザーである「七色息子」さんの事例です。彼は秋元康さんの「755」に、AKBグループに対する長文の論考を、よく書き込んでいたそうです。するとその甲斐あって秋元さんの目に留まりSKE48のドキュメンタリー映画のパンフレットの原稿を、秋元さん本人から直接依頼されたそうです。
「人脈もコネもお金もない普通の人」でもネットを駆使して「情報収集&情報発信」をすれば、ポジションを得られるという良い事例であり、ネット社会の今ではチャンスはいくらでも転がっている。後はそれに向かって努力するだけだと実感させられました。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、最後にこの本の各エッセイの最後にまとめとして「情報を武器にする方法」が書かれています。
その中で気になった点をピックアップしました。
今の自分の「教養」のレベルと同等の情報しか手に入らない。だから普段から、「教養」を磨こう
自分とは180度異なる見識の中にこそ、成長させてくれる種が眠っている
「お金を得ること」より「信用を得ること」に尽力する方が、自分も周りも早く幸せになれる。
搾取される側になるな。自分にとって、新しい「何か」を発見する癖をつけろ。
人は「面白い」と思えば金を出す。ものに「ストーリー」を載せていることが、大事。
アウトプットするには「見切り発車」で良い。走り出すうちに、新たな知見が増え、質も上がる。
文章でも何でも、「今すぐ、とにかく、形にすること」が何より大事。