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『小倉昌男 祈りと経営』森健

 
 宅配便の父として「ヤマト運輸」を普通の法人向け運搬会社から全国の家々に物を届ける運搬会社へと変えていった小倉昌男小倉昌男についての本を色々と出ておりその中でも小倉昌男の書いた『小倉昌男 経営学』は今でもビジネス書のベストセラーとして取り上げらることが多いです。
 
この本はそんな小倉昌男の裏の顔について迫った内容の本であり、小学館のノンフィクション大賞の大賞を受賞しています。
 
そもそもこの本の著者である森さんが小倉昌男について調べてみようと思ったのには3つの疑問があったからだと言います。
 
ヤマト運輸を辞めた後、なぜ彼はほとんどの私財を通して福祉の世界へ入ったのか?
⑵小倉の人物評への疑問。外部からの人物評と小倉の自分自身への評価の間には小さくないギャップがあるのはなぜか?
⑶小倉の最晩年の行動(なぜアメリカで亡くなったのか?)
 
 著者の小倉に関わった人物たちへのインタービューや、取材内容、また色々な書物からの抜粋、そして著者自身の考察など、どんどんと小倉の裏の顔に迫っていき、それはまるで推理小説を読んでいるかのようでした。
 
そしてその正体その物については、この本を読んでのお楽しみですが、ざっくばらんに言ってしまえば「小倉昌男も普通にサラリーマンだったんだなぁ」と言うこと。
ただその中には非常に悲しい出来事もあり、そして読んでいて個人的には涙することもありました。
是非読んでみてほしい1冊です。