【読書】『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』穂高唯希
以前アメリカで書かれた『FIRE』というセミリタリアについて本を読んだのですが、同じく『FIRE』という言葉がつくタイトルで、しかも今回は日本人の著者の本ということで気になって読んでみました。
ちなみに「FIRE」とは「Financial Independence and Retire Early」の略で、「経済的自由を達成した上で、早期リタイアをするという潮流」という意味だそうです。
では著者の穂高さんがどうやって30歳でセミリタイア出来たのか? というと、それはサブタイトルにもある「高配当・増配株投資」です。
簡単に言えば、株を買ってその株の配当金で給料分を稼ぐということです。
そのために株を買うお金が必要であり、この本の最初はその株を買うお金をどうやって貯めるるのかということが書かれています。(ちなみに著者は、株を買うためのお金を貯めるために「節約」することを「支出最適化」と呼んでいます)
これらのことを行い、その分のお金を株の購入に回す訳ですが、ではそのお金をどこに投資するのか?
それがこの本の3分の2近くを割いて書かれています。
結論を言えば「米国株ETF」の購入です。
ちなみに「ETF」とは「Exchange Trade Fund」の略で、日本語では上場投資信託のことを言います。
これを購入し続け、そしてその株の配当金で生活する。
でもその購入するためのお金も結構必要です。
ちなみに月額配当金10万円をえるには種銭として3000万円は必要だそうです。
だから意外と大変というのが正直な感想。
子供の教育費などにお金がかかる30代、40代ではなかなか難しいですね。
まだお金の自由がきいた20代と時に稼いだお金を音楽CDなどに注ぎ込みのではなく、株につぎ込んでおけばよかったと後悔した本でした(笑)