アラフィフからのゼロ・リセット

遂に人生折り返しの50歳になりました。これまで以上に楽しい人生を過ごしていきたいなと願いつつ、自分の趣味のことや、思ったこと、経験したことを書いています。

【読書】『オジサンはなぜカン違いするのか』香山リカ

オジサンはなぜカン違いするのか (廣済堂新書)

図書館で何気なく見つけた1冊。
自分が嫌なオジサンになっていないかチェックしておこうと思い読みました。
 
そもそも女性である香山リカさんが、残念なオジサン論を書くことになったのは、香山さんが働く精神科の診察室でたくさんのオジサン、そしてオジサンから被害を受けた人を見て来たのがきっかけだとのこと。
 
「古い価値観や意識を引きずったまま生きており、その結果、新しい世の中や若者、女性たちとの間に大きな齟齬や摩擦が生まれているのではないか、と言うことに気づいたのです。」
 
そしてこの本では
第1章 パワハラオジサン
第2章 キレるオジサン
第3章 情弱オジサン
第4章 セクハラオジサン
第5章 文科系説教オジサン
第6章 上昇志向オジサン
第7章 子ども部屋オジサン
 
という形で、それぞれのうざいオジサンの紹介と、なぜそうなるのか、そしてどうすれば良いのかということが書かれています。
 
最初に読んで感じたのは、いけてないオジサンはやはり「変化を好まない人」なのかなと。
世の中の変化を敏感に感じ取っていれば「俺らの時代はなぁ〜」と言いながら若者に説教などしないでしょう。なぜならこの本の中でも書かれていますが、昭和の時代では何事もなかったようなことが、今の世の中はSNSの影響であらゆることが問題として上がって来るような時代です。昭和の時代のことが通用しない世の中になっているのに、そこで過去の武勇伝を語ったところで若者にとってはうっとうしいだけです。
それよりは若者が知らない昭和の時代の話を、笑い話や「今の時代と比べてこんなこともあったのだよ」と笑いのネタとして話をすることの方が良いかなと思います。
 
以下は各章の対策案です。
これを読んで自分が勘違いオジサンになっていないか? 
なっていたとしたらどう対処するかを学んで、いいオジサンになりましょう😀
 
 
パワハラオジサン
「自分が受けた”愛のムチ”は不必要な暴言・暴力であった」と一度認めることが必要
 
■キレるオジサン
まず大切なのは自分の感情の状況をモニタリングする。
そして自分でストレスにならない範囲で「相手の感情面にも配慮できるように」と言うあたりを目指してみる。もちろんサービスの受け手になる場合も、「とにかく金を払ってるんだから何でもやってもらう」と言う態度になるのを抑える。
 
■情弱オジサン
「自分よりAIの方が頭が良い」と思わないこと。「どうせ自分で考えても仕方ないんだから」と諦め、目の前のスマホタブレットが勧めてくれる動画を見たりSNSをフォローしたりと”機械まかせ”になってしまっないこと。それを防ぐためには「いくら膨大な情報があろうとも、自分の頭で考えて自分で決める」と言う原則を手放さない。
 
■セクハラオジサン
「中高年男性がモテるのは、地位と権力が9割がた」だということを認識しておくこと。
だから若い子が近寄ってきても、それは自分に気があるのではなく、自分の地位や権力により近寄っているだけで、恋愛感情はないと思っておく。
 
■文科系説教オジサン
誰かにひけらかしたり、一緒にやるように強要したりするものではなく、ひとり静かに打ち込み、同好の士の集まり以外ではやたらとうんちくを傾けない。
 
■上昇志向オジサン
成熟した大人の人格の3つの条件
  1. 自分の興味を広げ、次第にそのどれかに没頭する
  2. そこからいっぽ退いて自分を客観的に見つめる
  3. 一環した人生観

 

オジサンはなぜカン違いするのか (廣済堂新書)

オジサンはなぜカン違いするのか (廣済堂新書)

  • 作者:香山リカ
  • 発売日: 2019/06/04
  • メディア: 新書