アラフィフからのゼロ・リセット

遂に人生折り返しの50歳になりました。これまで以上に楽しい人生を過ごしていきたいなと願いつつ、自分の趣味のことや、思ったこと、経験したことを書いています。

【読書】『過去は変えられる』三崎優太

過去は変えられる (SPA!BOOKS)

 著者の「三崎優太」と言う名前も、「青汁王子」と言うあだ名も、「1億8000万円贖罪寄付」のことも全く知リませんでした。
たまたまある書評でこの本のことが紹介されており、若い人なのに波瀾万丈な人生だなと思って読んだのが始まりでした。
 
内容は「青汁王子」とも呼ばれた三崎優太氏が法人税法違反の容疑で逮捕され、年商130億円もの会社の社長を辞めたところから始まります。辞めても稼がなくてはいけないために、紹介された焼き鳥屋で働き始めること。そしてそこで彼女と出会いこの人と一緒にと思うが、結局ちょっとしたすれ違いから別れてしまうこと。そして焼き鳥屋も辞めてホストの世界に2週間だけ入ること。あと女装していたことなどなど。そしてそれらを全てSNSにあげていたこと。
 
読んでいて一度栄華を得た人物が、そこから落ちるということはどんなことなのかと言うことがひしひしと伝わりました。
 
1章はそんな最近の出来事から始まり、2章からは過去に遡り幼少の頃のことから、高校中退でアフェリエイトにハマること。そしてアフェリエイトの道を教えてくれた師匠のアドバイスに従い東京に出てくること。まだ18歳の社長ということで色々な人に騙されたり、年上の人から見下されたことなど。そしてフルーティーな青汁を販売して年収12億円という大金を手に入れるところまでと、まさに坂を登っていくところが書かれています。
 
個人的にはここでもう少しどういうビジネスをしてどうやって儲けることができたのかということを詳しく描いて欲しかったと思います。
 
そしてそこから坂を転がっていく第3章と第4章。
脱税の疑惑で国税庁の立ち入りが入り、そこからどんどん苦悩が続く日々のことが書かれています。
多分本人としてはこの不当な取調べや逮捕をもっと世間の人に訴えたくてこの本を書いたのかなと思うくらい、この部分は事細かに書かれていました。
 
最後の5章では、過去の経験の反省点や、今後どうしていくのかということが書かれており、ビジネス書として捉えた場合、1番の肝がこの章になっています。
その5章で自分がチェックした部分が以下になります。
 
人は自分の決意と行動で大きく変わることができる
 
ただ、突き詰めると結論はたった1つ。
「やるか、やらないか」
 
「目標と言うものは自分が意識をしないと、すぐにどこかへ消え去ってしまうものだ」と気づいてからは、自分の夢や目標を、スマホの待ち受け画面に設定したり、紙に書いて壁に貼っておいたりと、とにかく常に目につく場所に置いて、毎日目標を見にする時間を増やしていきました。
 
何も行動しなければ、見える景色は絶対に変わらないし、自分を変えることもできません。小さい事でもいいので、とにかく現状を変えるために行動すること。そうすれば、必ず変わることができるはずです。
 
 
最初読む前に想像していた内容とは少々違っていましたが、まだ若いのに波瀾万丈な人生を歩んでいる部分についてはとても興味深く、そして(失礼かもしれませんが)小説のようなストーリーで非常にワクワクしながら読むことができました。
 
一度は落ちた(落とされた??)三崎優太さんが今後、どう活躍してくのかが楽しみです。
また自分も思っているだけでなく、もっともっと行動しないとダメだなと痛感させられました。

 

過去は変えられる (SPA!BOOKS)

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