アラフィフからのゼロ・リセット

遂に人生折り返しの50歳になりました。これまで以上に楽しい人生を過ごしていきたいなと願いつつ、自分の趣味のことや、思ったこと、経験したことを書いています。

【読書】『危機の時代』ジム・ロジャーズ

 投資家であるジム・ロジャーズへインタビューした内容をまとめ、それをロジャーズさん本人が確認して加筆・修正して出版されたのがこの本です。

(どうりで、最近ジム・ロジャーズさんの本が数冊出ているけど、こういうカラクリなんですね。確か書店に数多く並ぶホリエモンの本も同じような形で作れています)

 

内容は今の世界の情勢についてや、金持ちになるために大切なこと、ジム・ロジャーズ氏の生い立ちについてなど多岐に渡っています。

個人的には、読む前はやはり投資家が書く本なので「金持ちになるために大切なこと」が一番に気になっていましたが、読んでみると普段世界の情勢についての話など無縁なので、その部分の方が自分の未知の話だったので引き寄せられて読んでしまいました。

(ただ残念なことにその話を自分の生活の場では活かすことが無いので、興味本位なだけに終わってしまいましたが😅)

 

 

ちなみにジム・ロジャーズ氏のここ数年に出された本を必ず読むようにしているのですが、投資先の国についてはちょっと話が変わってきていました。

 

昨年出された本では「日本は全くダメでこれからは北朝鮮だよ」ということをうたっていたのですが、この本ではそれが若干まろやかな言い回しなっており、日本については「今はダメだけど、チャンスはある」という感じ。北朝鮮についてはかなり推していたのですが、この本ではその推しが弱かったです。1年で言っている内容が変わりつつあるというのは、それだけ世界の変化が激しくなっているのか?  はてまた取材編集している人が違うから、そのためニュアンスが変わってしまっているのか? どちらなんでしょうね。

 

以下、読んでいて付箋をはった部分を抜き出してみました。

 

日本は1990年代にバブル経済が崩壊した際に、有能な人々にお金を与えず、無能な人々にお金を与え続けた。そして政府からお金をもらった無能な人々は、賢い人々と競争した。もちろんこのようなことをしても、日本の経済が良くなるわけがない。それが日本の経済がなかなか復活できず、長期的な停滞に苦しんでいる理由の1つだった。

 

世界には、成功していない人がたくさんいる一方で、成功している人は決してあきらめない人だ。ハーバード大学プリンストン大学イエール大学といった名門大学を卒業しているかどうかは重要ではない。辛抱できるかどうかが大事で、それができる人たちが人生において成功している。 

 

お金は使うのではなく、節約することが大事だと言う基本をまず教えることが大事だ。

 

宿題が多ければ多いほど、幸運は増すものだ。あなたは研究すればするほど、幸運になるだろう。準備をすればするほど、運が良くなる。幸運は、よく準備した人のところに転がり込む。

 

例えば、政府が何かに多額のお金を費やし始めていることに気づいたら、それは何かのチャンスかもしれない。しかし誰もが熱中して買っているものを見つけたら、それを売ることを考えたほうがいい。みんなが同じように考えていて、みんなが愛しているものは、逆にうまくいかなくなるかもしれないと考えた方がいい。